自己紹介
チェロを弾いています。何十年たっても初心者のままです。2014 年までは弦楽合奏団で、バロックを中心とする弦楽合奏曲を弾いてきました。その後2019年まではオーケストラで弾いていました。好みは室内楽と弦楽合奏曲で、特にバロック時代の合奏曲を聴いたり弾いたりすることが楽しみです。
Satosi Maruyamaさんの2023-06-10演奏
第3楽章冒頭からチェロがいきなり4パートになるのでここの微妙なバランスを取るのが面白いと感じました。もっともここはバイオリンやクラリネットに隠れているところなので目立たないんですけれど。
Satosi Maruyamaさんの2022-11-27演奏
第1楽章冒頭の序奏の節が第2楽章にも第4楽章にも出てきて、しつこいと最初は感じたが、そのしつこさがだんだん快感に変わった。
練習記号Qの2小節あとからの「愛のテーマ」がチャイコフスキーらしい甘い旋律で心を奪われる。
チャイコフスキーの中では明るいところがあるのがいい。特に291小節からと499小節からのタランテラが明るいので、弾けないことを除けば気分が晴れる。団員の誰かが、このイタリア奇想曲にはジブリに似たところがあると言っていたが、ひょっとしてこのタランテラだろうか。
Satosi Maruyamaさんの2020-11-14演奏
私が弾いたのは第2楽章だけ。第2主題の子守歌のようなメロディーが、曲進行につれて変化していくところが面白い。第1主題の長短の差が大きい付点音符を息長く歌えるのもチェロならではの楽しみだと思う。
Satosi Maruyamaさんの演奏
曲が曲だけに面白いというのは気がひけますが、すべての弦楽器が最高音に達して全休止になったとき、そしてそのあとの転調がいつも心が動かされます。冒頭の1st Vn によるテーマは Cb 以外のすべての楽器に引き継がれるので、満足するはずです。
Satosi Maruyamaさんの2019-02-17演奏
第2組曲では、ジプシーの踊りでなかなか accel. できないもどかしさがかえって気分を高ぶらせることになりました。なお、このときの演奏会では第2組曲のなかの「密輸入者の更新」、「衛兵の交替」、「セギディーリャ」は割愛しました。
有名な旋律はもちろんいいのですけれど、間奏曲の23小節めから、対旋律を1st Vnと一緒に歌うところが出てきて、下支えの妙味を感じました。
誰もが知っている旋律が出てくる箇所を、中間部では低音でリズムをとったあとでメロディーも弾き、終結部ではメロディーを弾くという1粒で2度おいしいことができるのは快感です。
Satosi Maruyamaさんの2010-08-29演奏
ピアノ独奏曲のメロディーは減衰してしまうのが難点ですが、弦楽合奏に編曲したことでふくよかな味わいが生まれたと思っています。
Satosi Maruyamaさんの2019-12-21演奏
ムソルグスキーの楽想の無茶苦茶さにはついていけないのですが、騒がしい箇所がところどころがある間の推移部が好きです。たとえば、106小節からのppからcresc. しながら半音階下降する箇所は、メロディーの支え方として不思議で気に入っています。
アンダーソン固有のリズムのドライブ感がいい。高速道路をスイスイと走っているようだ。そしてリズムの妙。難しさと隣り合わせです。
曲全体が有名で面白いのですが、低音楽器としてはピチカートをしている時が充実していました。この曲は長さのわりにピチカートの部分が多いように感じました。踊りが多いからでしょうか。
演奏は第4楽章だけでしたが、6/8 拍子のもつ躍動感が全体にあふれていて心が浮き立ちました。また、ピアノとヴァイオリンが忙しいかけまわるなか、ホルンが中で支えてくれることが自分たちで弾いてみて初めてわかりました。
抜粋で3曲ぐらい(朧月夜と雪ともう1曲)伴奏しました。「雪」では、雪が降る様子の高音部を担当したこともあり、自分まで子供や犬や猫になった気分ではしゃぎたくなりました(歌詞では猫ははしゃぎませんが)。
Satosi Maruyamaさんの2019-08-06演奏
後半で主題と対旋律が絡んでくるところ。ここはどの弦パートも divisi を要求していて酷ではありましたが、みなさんが持てる実力を出してくれたおかげできれいに響きました。ほかにもちょっとした繰り返しが絶えず発展する面白さがいろいろな個所にあります。久石譲はもともとミニマルミュージックを得意としていて、この曲もその延長線上にあります。ジブリだけではないのです。
Satosi Maruyamaさんの2009-08-29演奏
演奏したのは「アメリカ」のみでしかも弦楽合奏による編曲でしたが、6/8 拍子と 3/4 拍子のリズムの交代が楽しく、心がウキウキしてきました。
Satosi Maruyamaさんの2013-09-01演奏
どの楽章も面白いですが、私の好みは第2楽章。レスピーギの「古風な舞曲とアリア 第3組曲」の第1楽章と雰囲気が似ているが、より懐古的な気分が濃厚で、音楽の力で異次元に引っ張られるような気分がたまらない。5/4 拍子の名曲には、チャイコフスキーの「悲愴」のワルツや、Take Five 、スパイ大作戦のテーマがあるが、これらと並ぶ傑作だ。
Satosi Maruyamaさんの2006-04-08演奏
主題がフーガ風に入るところはいつ聞いてもかっこいい
再現部で少しだけ音が変化してそれが和声進行に陰りを添えるところ。ただ、それが高速なので果たして音にできたかどうか、はなはだ心もとないところです。
Satosi Maruyamaさんの2015-01-31演奏
自分のパートは難しい印象しかありませんでした(初心者ですので)。面白かったのはほかのパートです。
Satosi Maruyamaさんの2017-01-08演奏
練習記号B(31小節)でフルートと1Vnのメロディーに対してオブリガートを入れるところ。同様の箇所は練習記号Oの、オーボエとヴィオラのメロディーに対しても出てきます。ボロディンという作曲家は本当にメロディーメーカーとして超一流だと思います。なお、チェロが例の旋律の一部も、イングリッシュホルンと一緒に弾くところがあります。
Satosi Maruyamaさんの1985-03-16演奏
この曲固有の、厳しく、冷たく、かつ乾いた空気感が、他の作曲家のピアノ独奏作品にはないところ。音楽としては、第2楽章のリズムの乗りが慣れてくると快感に転じます。もちろん、第1楽章での多様なリズムと、第3楽章のスケールの大きさも魅力です。
Satosi Maruyamaさんの1994-02-12演奏
とにかくオーケストラで弾くのが初めてだったので最初から最後までわくわくしっぱなしでした。
Satosi Maruyamaさんの1996-12-15演奏
第3曲 平和な曲想と頻繁な転調の妙。 第4曲 拍子が目まぐるしく入れ替わる。キリスト誕生の喜ばしさがリズムの乱舞に表れているようだ。
練習記号13 (186小節)から、チェロは音を伸ばしているだけなのですが、それが無性に気持ちいいのはなぜなのでしょうか。
2楽章のフーガ主題が冒頭 F だけのワンノートでおかしい。そんな主題が4声のフーガになっていくとしっかりした音楽となっていく。そこにヘンデルらしい大らかさを感じる。
いつも感心するのは展開部の最初で、D-B7 のカデンツのあといきなり C (ハ長調)に転調するところ。冒頭は有名ですが、展開部もさすが。
2楽章のワルツはいつ弾いても気持ちいいですね。チャイコフスキーのワルツの中でも随一だと思います。
Satosi Maruyamaさんの1986-11-15演奏
ミサ曲の中でクレドは長いけれど、それだけに歌いきるとミサの真髄に迫ったのではないかと勝手に思ってしまうところがいいですね。あの長いクレドも含めて、ミサのラテン語は当時そらで覚えていました。
Satosi Maruyamaさんの2011-08-07演奏
こういう懐古的な曲は私の好みですが、特に1楽章がしっとりしていてうっとりします。 同じ弦楽合奏の芥川也寸志の「トリプティーク」2楽章を弾いていると、このレスピーギの1楽章を思い出します。
Satosi Maruyamaさんの2016-08-06演奏
第4楽章のテーマを、ホルスト自身、弦楽合奏の「セントポール組曲」の同じく第4楽章で使っているんですね。吹奏楽のほうが賑やかしくて華やいだ感じがあるのにたいし、弦楽合奏のほうは厚みと稠密さがあります。それぞれの合奏の特質が対比でできて面白いと思いました。
Satosi Maruyamaさんの2001-08-26演奏
3楽章、長短短のキビキビしたリズムに乗ってソロと弦楽合奏群が対峙しつつ、ラストに向かって一体となっていく高揚感がすばらしい。なお、チェンバロ協奏曲ですが、私が弾いたのは現代のピアノであることを申し添えます。
第1主題がチェロだけで出てくるところ。快感だけれどアンサンブルがうまくなければ恥ずかしい箇所にも早変わり。
Satosi Maruyamaさんの2010-09-04演奏
間をあけず続けて演奏される最後の2曲は速い楽章だけあって非常に燃えます。なお、弦楽合奏での編曲で行っています。
Satosi Maruyamaさんの2006-07-01演奏
曲それぞれの趣がありますが、一番面白かったのは秋の部でしょうか。第20曲の、勤労を感謝する独唱と合唱、そして狩の面白さをうたう第26曲の合唱がわくわくしました。
Satosi Maruyamaさんの2007-09-09演奏
特に後半、オーケストラとピアノの掛け合いになるところ。派手ではありませんが趣の深さを感じます。
Satosi Maruyamaさんの2002-11-02演奏
半音のずれがプーランクの技で協和音的に聞こえる箇所