チャイコフスキーの中では明るいところがあるのがいい。特に291小節からと499小節からのタランテラが明るいので、弾けないことを除けば気分が晴れる。団員の誰かが、このイタリア奇想曲にはジブリに似たところがあると言っていたが、ひょっとしてこのタランテラだろうか。
155小節以降の高速32分音符は難しいし、うまく弾けても報われない。いっぽう、198小節3拍め裏からの素朴なメロディーは変ニ長調という弦楽器には難しい調なので音程を取るのに苦労した。
高速な運弓箇所をさらうときは、端折ることなく通すこと。 パート譜によっては、練習記号 N が2箇所ある(469小節と477小節)。どちらが正しいか事前に確認しておくこと。手持ちのスコア(全音)は469小節のみ練習記号 N がある。 pizz.とarcoの切り替えが多いので、場合によっては表と裏で前後どちらかを省略するような作戦が必要だろう。
演奏会が終わって一番印象に残っているのが冒頭のトランペットと途中のタンバリンだった。