第1楽章冒頭の序奏の節が第2楽章にも第4楽章にも出てきて、しつこいと最初は感じたが、そのしつこさがだんだん快感に変わった。
第1楽章の第1主題の動機のリズムが8分音符+16分休符+16分音符+8分音符となっているが、途中からは付点8分音符+16分音符+8分音符の形にも変わる。またこれらが1小節の前と後で交代することもある(チェロでは259小節-260小節ほか)。指揮者からはこの違いを意識するようにと言われた。しかしこのような書き分けをチャイコフスキーがなぜおこなったのかの理由がわからずじまいだった。
とにかく疲れる。繰り返し(のように聞こえるところ)も特に第4楽章に多い。まずは体力をつけること。そして気力を保つこと。もっともこの第5番でくたばっているようではこれよりさらに長い交響曲では最後までたどりつけないだろうな。 私が使っているチェロのパート譜ではそのまま印刷すると第4楽章のめくりで困る。具体的にはフォルテシモになる172小節ページと173小節でページめくりが入ってしまう。私は84小節から218小節で新たな見開きを作った。他にもいい方法があれば教えてほしい。 同じく第4楽章のめくりに関しては、471小節にゲネラルパウゼがあってそこでめくるのが普通だが、指揮者はこのGPでは静寂が欲しいので極力めくらず、472 小節以降でプルトでずらしてめくってほしいという要望があった。
第2楽章の練習で1番ホルンがおらず他のホルンも冒頭のソロを吹こうとしないので、たまりかねたファゴットが(譜面を見ずに)朗々と吹いて拍手喝さいを受けたことがあった。 第4楽章472小節からホ長調に転調したところで、日本の某指揮者が全く棒を振らず斜め45度に指揮棒を上げたままナポレオンのように静止していたという話を思い出していつも笑いをこらえていた。