オーケストラ 交響曲

交響曲第2番 ホ短調 Op.27

ラフマニノフ作曲
面白さ: 3.5 体力: 4.5 難易度: 4
チェロ 中級者

面白かったところ

第3楽章冒頭からチェロがいきなり4パートになるのでここの微妙なバランスを取るのが面白いと感じました。もっともここはバイオリンやクラリネットに隠れているところなので目立たないんですけれど。

難しかったところ

第1楽章冒頭のチェロ・コントラバスはほかに楽器がなく低音でゆっくり出るフレーズなので、シューベルトの未完成と同じぐらい緊張します。
第2楽章283小節以降はチェロバスが低い音域で動くのですが、低弦ゆえ弓の発音が不明瞭になってしまうので苦労しました。

次回への反省やアドバイス
譜面情報

第1楽章練習記号10、チェロはpだがほかの楽器はないのでもっと出していい。
第2楽章189小節Meno mosso.からは一定のテンポをとるのが難しいので弦合奏でさらっておくこと。テーマは小節を 4+4+3 でとらえると理解しやすい。
第3楽章練習記号53から、居場所を失いがちになるので他のパートの影符を書いておくといい。
第4楽章練習番号85からのリズムが取りにくいので要練習。

全体の感想

私の感性はほかの人と違うのか、有名な第3楽章のメロディーに心を動かされるということはあまりなかったです。
一番好きなのは第2楽章で、257小節以降で、フルートやオーボエ、クラリネット、バイオリンの8分音符の動きをチェロを含めた楽器が4分音符で支えるフレーズが。スネアが実にかっこいいですね。第4楽章はグロッケンシュピールが効果的です。

2023年はラフマニノフ生誕150年ということで、プロ・アマ問わずオーケストラでけっこうこの曲が演奏されていたようです。次回取り上げられるのは没後100年の2043年かな。

Satosi Maruyamaさん

2023年6月10日 演奏会メインにて演奏 この曲の演奏記録を書く