ムソルグスキーの楽想の無茶苦茶さにはついていけないのですが、騒がしい箇所がところどころがある間の推移部が好きです。たとえば、106小節からのppからcresc. しながら半音階下降する箇所は、メロディーの支え方として不思議で気に入っています。
どこも難しくてそのわりに報われませんが、たとえば、練習記号Pからピチカートとアルコが後退してしかもアルコで松葉の<f>を付点8分音符と32分音符で弾き分けるのは至難の業です。またLのTempo I でチェロバスの音型が裸になるのは怖い思いをしました。
練習記号D以降の休符に注意。 練習記号Rからは2.5小節単位の5拍子でとるとよい。 弦楽器はコル・レーニョがあるので、高価な弓を持っている方は別の弓にしたほうがよいかと思います。
こういう化け物たちの宴会をイメージするのは想像力の枯渇した中高年には難しくなりました。ムソルグスキー原典版を聞いてみることを指揮者は勧めていました。ほかに化け物宴会がイメージできるいい作品があれば紹介してもらいたいと思います。