交響曲

交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67

ベートーヴェン作曲
面白さ
3
体力
3
難易度
3
この曲の演奏記録を書く

ベートーヴェンの5番目の交響曲。「運命」という強烈なことばに加えて一度聴いたら忘れられないあの最初のフレーズは誰もが覚えていて、クラシック音楽イコール「運命」と思っている人は多い。
当然人気は高く、またアマチュアオケでも頻繁に演奏されるが、編成上も技術上も少なからぬ困難がある。
まず編成上の問題として、第4楽章だけにコントラファゴットが必要となること。
やはり4楽章だけに登場する楽器にはピッコロやトロンボーンもあるのだが、これらは楽器の特性を生かして活躍する。
にもかかわらずコントラファゴットの譜面はほとんどコントラバスと同じなのだ。せっかくの楽器なのに低音族として埋もれてしまうのが惜しい。
また技術上の問題も数多くある。一例を挙げれば、低減楽器の譜面の一部は音大やプロオケの試験曲になるほどだ。
技術上の問題は、演奏者だけでなく、指揮者にも及ぶ。というより、オケを生かすも殺すも指揮者次第である。
冒頭の8分休符も振れない「フルトメンクラウ」指揮者に運悪く当たったら、オケ内でのアンサンブル能力を高める絶好の機会が来たと気持ちを切り替えよう。
曲情報が間違っている