Satosi Maruyamaさんの2020-11-14演奏
私が弾いたのは第2楽章だけ。第2主題の子守歌のようなメロディーが、曲進行につれて変化していくところが面白い。第1主題の長短の差が大きい付点音符を息長く歌えるのもチェロならではの楽しみだと思う。
10曲あるフォーレのソナタ・三重奏曲・四重奏曲・五重奏曲の中で最も知名度が低く、そのため最も不遇な作品。フォーレの作品中最も激烈なリズムで聴き手を驚かせる第1楽章、日本の子守唄を思わせる節が聞こえる第2楽章、ピアノが作り出す滑らかな生地に刺繍を施すかのようにチェロが旋律を紡ぐ第3楽章の計3楽章からなる。