ピアノソナタ(1941)

コープランド作曲
面白さ
3.7
体力
3.2
難易度
4.7
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コープランドのピアノソナタは、1921年完成のピアノソナタ ト長調と1941 年完成のピアノソナタ(本作)があり、通常コープランドのピアノソナタといえば後者を指す。全3楽章からなり、楽章間は休みなしに演奏される。同時期のコープランドの管弦楽曲は親しまれているのに対し、本作品は寂莫とした印象を(特に第1楽章と第3楽章において)聴くものに対して与える。
第1楽章は、ジャズ風のテンションノートが和声に多用された緩徐部が支配するなか、ときおりコープランド固有の軽やかで急速なパッセージが挿入される。
第2楽章は、冒頭に提示される楔状に広がる音型が、5/8拍子と7/8拍子を中心とする変拍子の移ろいとともに展開される。
第3楽章は、息の長いコラールに続き第1楽章の主題が再現され、最後に鐘を思わせる印象的な音型で曲全体が締めくくられる。
曲情報が間違っている