演奏記録の無い曲も表示する
ドイツロマン派の特徴である苦悩や歓喜の生々しい表出が感じられるという意味で、シューマンはまさにロマン派の正統的な作曲家である。 オーケストラ曲は比較的少数だが、ほぼ2管編成であり、特殊楽器の必要性が少ないのは編成上の利点といえる。 ただし、曲によっては、トロンボーンパートにアルトトロンボーンを使わないと厳しいような高音が出てくるので注意が必要ではある。 このように作曲家の正統性と編成上の利点が高いにもかわらず、アマオケでの人気は今一つである。 理由として考えられるのは、楽想が控え目であることもさることながら、シューマン自身のオーケストレーションが独特であることなどだろう。 シューマンの作品を取り上げるからには、他の作曲家の作品にもまして、団員の覚悟が求められる。