八重奏曲 ヘ長調 D803

シューベルト作曲
面白さ: 4 体力: 4.5 難易度: 4.5
ファゴット 中級者

面白かったところ

同じメンバーによる中1年開けての2回目のチャレンジ。1回目とは大違いです。先ずは楽譜の見え方が違います。だからやりたい事も沢山出てくるし、共演者とのコミュニケーションも全く違います。色々仕掛けてくるしこちらも仕掛けます。次に信頼感が全く違います。不思議なくらい。。安心というか、共演者に不安はありません。最後に、1年間の別な演奏会を挟んでの約1年間の練習期間で合わせたのは2回+1週間前のゲネ+当日ステリハでした。色々あった為に練習スケジュールが合わなかったのです。1週間前のゲネの前は半年ぐらいこの曲をやっていなかった。だからボロボロ、私だけではなくです。個人の問題ではなく互いの息が合わないのです。。合わせの回数の極端な少なさが出てしまった。と思いました。。1週間後の本番が非常に心配でしたが、結局本番は納得の演奏ができました。それは今の自己最高の音楽をお客様と共演者に提供できた事。1週間で何が起こったのか?良く分かりません。何しろ合わせの回数が極端に少なく大きな不安と強いストレスを感じていたのです。少しでもと、スコアは持ち歩いて頻度高く見ながら、頭の仲で音楽を鳴らしている事はずーっとやっていました。そのせいかどうか分かりませんが、すごい変化が1週間で起きた事は間違いなかった。あわせ回数の少なさと1週間での変化。。これは記憶に残るものとなりました。

難しかったところ

タンギングが苦手な私。。速い指の動きとダブルタンギングがなかなか合わない。それと使ったことも無い指を強制されるトリル。。両方とも最終楽章で出てきます。この二つは最後まで悩みの種で、1回目の本番以降ずーっとウォーミングアップメニューの中で訓練していました。1回目の時よりは遥かに進歩しましたが、でも少し濁りました。

次回への反省やアドバイス
譜面情報

あと一歩、、
・私にとって技術的には何しろ終楽章。。技術的には残すはそれ。。他はもっと、音色の変化やスピード感の揺らぎ、音楽の方向性の表現、風景・場面の切り替えを、自然とそしてはっきりとやりたいですね、全員で。特に緩徐楽章。。結果としてお聞きいただくお客様に長さを感じさせない演奏に仕上げたい。
・あとバリエーションの出だしにどうしてもぎこちなさが残るのです。。何回練習したか分かりませんが、足りないという事でしょうかねぇ。。。(涙)
・何しろ長い曲、そして8人ですから演奏しっぱなし、、体力を必要とします。これからチャレンジする方はその点も考慮に入れたほうが良いです。

全体の感想

この集団の他のメンバー全員が名手です。何も言うこと有りません。自覚的にも本番は緊張の中で大変楽しく演奏できました。途中うるっと来たり(汗)、、メンバーが皆ほぼ同じ感想です。1週間前と当日の両方をお聞きいただいた方からは、「1週間前は心配だった。しかし、本番でこんなに変わる事は想像できなかった。すばらしい演奏だった」とコメントを頂けました。

Koji Morohoshiさん

演奏会メイン曲にて演奏 この曲の演奏記録を書く